大きな岩の岩盤に粘土質土壌がかぶさったムーテリー地区は、重みとがっしりした骨格をもつピノ・ノワールを生み出す。ネルソン・ピノ・ノワールに比べ頑強で長期熟成型。このヴィンテージから新しく植えたディジョン・クローン777と667が生産体制に入り、既存の10/5やポマール、クローン22にブレンドされた。新樽40%のフレンチ・オーク樽で11ケ月間熟成。?”まずいワインの造り方を知らない”と評されたトップ・ワイナリー? ニュージーランド南島の北端ネルソンは、規模は小さいながらも、プレミアムワインの産地として重要な土地。東西南を囲む山脈は冬の冷たい風を防いでくれる一方、夏は海に面した北側からの海風が急激な気温上昇を抑えるため、年間を通じて気候が穏やかな産地です。南島に一番最初にブドウを植えたのが、ノイドルフ・ヴィンヤードのティム&ジュディ・フィン。1970年代末に北斜面の粘土質土壌を探し出し、ムーテリーヴァレーを見下ろす高台にブドウを植え始めました。なぜこの土壌を捜し求めたかについて、彼は「軽い土壌からは香りの軽いワインが、重い土壌からは香りの深いワインができる」といった考えから、それをもたらしてくれる粘土質土壌を探し出しました。 その土地を表現できるワインがノイドルフの持つこだわり。複雑さ繊細さ、バランスとフィネスを追求し続け、その成果は、1993年イギリス「WINE」誌主催の世界ベストワイン・テイスティングのシャルドネ部門で優勝。ルーウィン・エステート1987、パイパース・ブルック・サミット1991、ルイ・ラトゥール・コルトン・シャルルマーニュ1990などを抑えての快挙!これがきっかけで世界中に知れ渡る事になります。 シャルドネの評価以降、ピノノワール、リースリングと各品種でも高い評価を受け、 2003年にはオーストラリアの「ワインステート誌」がノイドルフをニュージーランド・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出、 2009年6月には、イギリスの「ワインリポート2009」で『ニュージーランド最高生産者』に選ばれています。 ノイドルフでは幾つかの畑を所有。最高区画である"ムーテリー"は、果実味の凝縮ときめ細かい質感のあるブドウを育てる為に、最大限の努力が払われています。植樹密度を高めると同時に1本当たりの収量を落とす為、こまかな剪定や除葉、ブドウへの風通しをよくする為のキャノピー・マネージメント、房が色付く頃には1ヘクタールあたり5トンを目安に大幅な間引きなど、非常に手間ヒマを書けた作業が行なわれます。これだけの作業を行なうのは、ティムの「樹齢・クローン・台木・畑の中の場所など、微妙な条件で果実の凝縮さや複雑さが変わる畑は、さまざまな実験場である」という考え方から。 1990年代からは、ブライトウォーター地区の畑を加え、ここではより温暖な環境でブドウ栽培が行なわれています。 サステイナビリティ 果実がその土地の特性をよく表現する為には、ブドウが地中深くに根をはり、その土壌の養分をきんいつに吸い上げることが必要です。その為、畝の間に雑草やハーブなどを植え、羊を放牧、ワイナリーから出た果皮などを畑に戻すなど、畑のオーガニックなかんリが意識的に行なわれています。また実験的に畑の一部にオイスターの貝殻の粉末を撒いたりもしています。のイドルフは、ニュージーランド・サステイナブル・ヴィティカルチャー・グループの設立メンバーでもあります。
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